本レポートは、中国の革新的医薬品企業の海外展開に焦点を当て、世界市場における中国の革新的医薬品企業の台頭の動向、その背後にある推進要因、具体的な状況を明らかにすることを目的としています。主な内容は以下の通りです。

海外展開の現状:中国がMNC(多国籍製薬企業)の「買い漁り」のホットスポットに

-取引規模と地位:過去5年間で中国のBD(事業開発)件数は大幅に増加し、取引総額は世界の同種取引の30%を占めています。過去2年間のMNC(多国籍製薬企業)による中国での取引額は約800億ドルに達し、中国は世界で最もBD海外展開が成長している国となり、2024年のBD件数の世界シェアは12.3%で第2位となっています。

-協業モデルとアセットタイプ:MNCと中国の革新的医薬品企業との協業モデルは高度化し、単なる技術供与から共同研究開発へと移行し、価値配分も固定マイルストーンから収益分配へと進化しています。取引アセットは臨床第3相からより初期段階へと拡大し、2024年には第1相臨床以前のプロジェクトが70%以上を占めています。アセットタイプではモノクローナル抗体が主流ですが、二重特異性抗体やADC(抗体薬物複合体)が急成長しており、腫瘍適応症が70%を占める一方、自己免疫疾患や内分泌代謝疾患が新たなホットスポットとなっています。

中国の革新的医薬品の強み:「多・速・良・省」

-多:自社創製の革新的医薬品数が世界第1位に躍り出て、2024年時点で3575品目に達しています。革新的医薬品企業数は世界第2位の1218社で、開発中のパイプライン数は世界全体の29.5%を占めています。医薬関連の特許および文献数は急速に増加しており、文献数は世界シェア25%、特許数は14%を占めています。

-速:臨床試験の効率が高く、2023年の新薬臨床試験完了までの平均期間は78日間です。国際多施設共同臨床試験の数は過去10年間で年平均成長率(CAGR)13%を記録しています。ホットターゲットへの追随速度も速く、例えばADCのホットターゲットでは中国の製品数が70%以上を占め、研究開発期間はMNCと比較して大幅に短縮されています。

-良:自社創製のFIC(ファースト・イン・クラス)医薬品数は世界第2位で、2019年から2024年にかけて628品目に達しています。研究開発の質は高く、革新的医薬品が第1相臨床から上市に至る確率は米国とほぼ同等であり、第2相臨床試験の成功率はより高くなっています。

-省:エンジニアリング・レッド(人材ボーナス)が顕著で、規模は米国の2倍である一方、コストは米国の3分の1から2分の1です。産業チェーンが整備されており、世界最大の原薬生産国・輸出国であり、CXO(医薬品研究開発生産受託機関)企業は世界的な発言力を持っています。例えば、薬明康徳(ウーミー・アプテック)の2024年末の受注残高は493.1億元に達しています。

推進要因

-政策支援:審査承認政策は継続的に最適化されており、2025年には革新的医薬品の臨床試験承認期間が60日から30日に短縮され、希少疾病用医薬品では臨床試験が免除される場合があります。

-技術革新:AI(人工知能)の研究開発能力が高く、生成AIが仮想スクリーニングや分子設計など、医薬品開発の全チェーンを加速しています。国内には華領医薬(Hua Medicine)などの代表的な企業があり、政策では医薬品向け大規模モデル革新プラットフォームの構築も支援されています。

将来の動向と展望

-革新の高度化:中国の革新的医薬品は「ファストフォロワー」から「グローバルFIC」および「グローバルBIC(ベスト・イン・クラス)」の段階へと移行しており、今後2~3年で競争力はさらに強化され、康方生物(Akeso)のAK112など、独占を打破する画期的な製品が登場しています。

-国際化の進展:さらなるデータの読み出しに伴い、中国のFIC医薬品の世界市場における影響力は継続的に高まり、世界の革新的医薬品分野におけるその地位はますます重要になるでしょう。

本レポートでは、栄昌生物(Rongchang Bio)、楽普生物(Lepu Bio)などの企業におけるADC製品の研究開発期間の比較や、MNCと中国の製薬企業との具体的な協力プロジェクトなど、多数の具体的な取引事例とデータを通じて、中国の革新的医薬品企業の海外展開における実力と成果をさらに裏付けています。

2025年中国创新药企:迈向全球市场的出海之王报告-12025年中国创新药企:迈向全球市场的出海之王报告-22025年中国创新药企:迈向全球市场的出海之王报告-32025年中国创新药企:迈向全球市场的出海之王报告-4